フィンランドに関するFAQ

Frequently Asked Questions フィンランドで行う映像制作に関して
弊社では、フィンランドでの映像制作をご検討のお客様から、撮影まわりのご質問を日々いただいています。特に撮影の許可や現地の手続きは日本と違う点が多く、初めての方ほど不安になりがちです。ここでは、海外撮影プロジェクトでつまずきやすいポイントを整理しつつ、フィンランドにおける基本情報と現地プロダクション事情のよくある質問をまとめました。長編映画、企業VP、ドキュメンタリー、CMなど、ジャンルを問わず共通する準備の勘どころを押さえることで、進行はぐっとスムーズになります。
どこの国での海外撮影をサポートしていますか?
フィンランドと世界の他の地域での海外撮影をサポートしています。
さらに、ニッポン・プロダクションと連携し、150カ国以上を対象とした国際的なネットワークを構築し、日英両言語を扱うクルーを世界各地に在世しています。
治安はどうですか?
フィンランドは概ね治安が良く、撮影クルーも落ち着いて活動できます。一方で観光シーズンの都市部ではスリや置き引きが増える傾向があり、機材管理には注意が必要です。近年はヘルシンキ中心部での路上強盗や窃盗に関する注意喚起も出ているため、深夜の単独行動を避け、リグやケースから目を離さない、貴重品は分散管理するなど基本対策を徹底してください。最新の安全情報は外務省や在外公館の案内で事前確認をお願いします。
文化や宗教について注意するべき点はありますか?
フィンランドは多様性への寛容さが高く、男女平等や個人の選択を尊重する文化が根づいています。初対面では控えめで距離感を大切にする一方、時間厳守や率直なコミュニケーションを好む傾向があるため、アポイントの時刻、合意事項、撮影計画は明確に共有すると信頼につながります。宗教はルーテル派の信徒が多数を占めますが、無宗教層も多く、宗教施設や行事への配慮を欠かなければ大きな摩擦は生じません。住宅に上がる際は玄関で靴を脱ぐ慣習や、プライバシーへの配慮も意識すると安心です。
フィンランドでの撮影に撮影許可は必要ですか?
フィンランドでは、公共の場所での撮影は原則自由であり、商業撮影でも小規模であれば撮影許可は不要です。
ただし以下の場合には撮影許可証が必要になります:
- 交通を一時的に止める・道路を使用する場合(警察許可が必要)
- 公共施設・鉄道・空港などの特定管轄区域で撮影する場合
- 建物・商業施設など私有地や屋内を利用する場合
撮影 許可 取り方は自治体によって異なりますが、現地ロケーションコーディネーターを通じて申請するのが一般的です。


撮影許可を申請する場合の費用や期間は?
多くの市や自治体では、小規模撮影(報道・個人規模)なら無料で許可を発行してくれます。
一方、大規模な商業撮影や交通規制を伴う場合は、200〜500ユーロ前後の費用がかかることがあります。
処理期間は通常3〜5営業日ですが、夏季(6〜8月)は担当部署の休暇により2週間程度かかることもあります。
道路撮影許可や公共エリアの使用を伴う場合は、警察(Poliisi)への連絡と保険証明の提出が求められます。
公園や自然保護区での撮影には特別な許可が必要ですか?
フィンランドの公園や森林は、「万人の権利」により、散策や個人撮影が自由に認められています。
そのため、公園撮影の許可や海での撮影許可は通常不要です。
ただし以下の場合は森林庁の許可が必要です。
- 商業目的の撮影(広告・映画・テレビなど)
- ドローン撮影や特殊機材を使用する撮影
- 保護区・国立公園内の撮影
許可の審査には通常7〜14日間かかり、環境への影響を確認するため撮影計画書の提出が求められる場合があります。

ドローン撮影を行う場合、どんな撮影許可が必要ですか?
フィンランドはEU共通ドローン規則に準拠しています。
したがって、「Open」カテゴリ内のドローン撮影であれば、特別な撮影許可不要です。
ただし以下の条件を満たす必要があります。
- 交通通信庁で操縦者登録を行う
- EUドローン資格(A1/A3またはA2)を保有
- 責任保険に加入している
- 空港周辺や都市中心部では飛行禁止区域を確認する
商業撮影やイベント上空の飛行は、Traficomへのドローン 撮影許可取りが必要です。
撮影許可の取り方はTraficomの公式オンライン申請システムから行えます。
報道・商業撮影の場合、特別なビザや手続きは必要ですか?
日本人を含むEU圏外からの短期滞在者は、観光目的で90日以内の撮影活動が可能です。
報道取材など公的・長期撮影の場合のみ、報道ビザが必要になります。
機材を日本から持ち込む際に制限はありますか?
フィンランドはATAカルネ制度加盟国であり、プロ機材の持ち込みにはカルネが利用可能です。
ドローンなど無線通信機器を持ち込む場合は、型番・周波数によって通信登録が必要なケースもあります。カルネ申請を利用すれば、通関手続きはスムーズに行えます。

撮影中の治安・安全面で注意すべきことはありますか?
フィンランドはヨーロッパでもっとも治安の良い国のひとつです。
観光地でのスリや置き引きはあるものの、暴力犯罪や強盗事件は極めて少ないです。
夜間の撮影や機材を屋外に放置する場合を除き、撮影許可不要エリアでも安全に活動可能です。
撮影許可や現地調整はどこに相談すればいいですか?
フィンランドでの撮影では、現地コーディネーターの存在が極めて重要です。撮影許可の申請窓口や手続き方法は、自治体やロケ地ごとに異なり、公式情報も多くがフィンランド語またはスウェーデン語でのみ公開されています。そのため、独自で申請を進めると、申請先の誤りや手続き遅延が起きやすく、結果的に撮影スケジュール全体へ影響するリスクがあります。結果として、コーディネーターを通じて撮影許可を取得することは、時間・コスト・安全面すべてにおいて合理的な選択といえます。
タクシーでの移動は安全ですか?
フィンランドは全体的に治安がよく、タクシーの利用も基本的に安全です。
ただし、料金は自由価格制であり、車によって運賃設定が異なります。そのため、観光地などでは稀に相場より高額な請求をされるケースもあります。
安心して移動するためには、Uber や Bolt といった公式配車アプリを利用するのが一般的です。料金が事前に確定し、領収書の発行やトラブル時のサポートも受けられます。
撮影クルーの移動や機材運搬を伴う場合は、現地コーディネーターを通して車両を手配するのが確実です。
水道水は飲めますか?
はい、フィンランドの水道水は非常に安全でそのまま飲用可能です。
世界でも屈指の水質を誇り、ミネラルウォーターを購入する必要がないほど清潔です。
撮影中のロケ地でも、水道や給水ポイントでそのまま飲めるため、ペットボトルの水を持参しなくても問題ありません。
また、環境意識が高い国なので、使い捨てプラスチックの削減を意識し、マイボトルを持参するクルーが多いのも特徴です。
コンセントのタイプと電圧は?
フィンランドではC型プラグ(丸い2本ピン)が一般的で、電圧は220〜230ボルト/50ヘルツです。
日本の電圧(100ボルト)とは異なるため、変圧器や対応機器の確認が必要です。
カメラ機材や照明器具を使用する場合、電圧差によって故障する恐れがあるため、海外対応の電源アダプターや電圧変換器を必ず用意しましょう。
撮影現場では、コーディネーターが現地仕様の延長コードやプラグを手配してくれるケースも多く、電源トラブルを防ぐために事前確認をおすすめします。
ドローン撮影は可能ですか?
日本からビデオドローンを持ち込み、飛行させることは可能ですが、EUのドローン資格を取得している場合に限られます。EUでは、ドローンの飛行は「Open(一般飛行)」「Specific(特定飛行)」「Certified(認証飛行)」という3つの区分に基づいて規制されています。中でも一般的なOpenカテゴリーでの飛行であれば、特別な許可は必要ありません。ただし、操縦者として正式に登録を行い、機体の重量や飛行高度、人との距離など、カテゴリーごとに定められた要件を満たす必要があります。また、賠償責任保険への加入も義務づけられています。さらに、飛行する地域や施設によっては、別途許可が必要であったり、追加の費用が発生する場合もあるため、現地の自治体や管轄当局の定めるルールに従うことが求められます。